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ハーバルホームの音楽図鑑

上尾市で活動する不動産会社店長のCDコレクションから、最近聴いた曲を紹介しています。ライブのレビューも始めてみました。

NINE INCH NAILS FEB.25 Shinkiba Coast

音楽 ノイズ ニューウェーブ インダストリアル

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NINE INCH NAILS のライブに行った。

 

 

 

文句なしで最高の夜だった。

2400人収容のライブハウス、横長で元々見やすいのだが、体が自然に前につっこんでいった。最前列まであと2mというところまで迫ったときには、倒れそうなほどきつかったが、かいた汗だけ充実した時間を過ごすことができた。

S T U D I O C O A S T

 

デビューした頃からのファンだが、彼らのライブに行ったのは実は今回が初めてだった。

彼らとの出会いはデビュー当時、私の学生時代までさかのぼる。そのころの私は、世界でもほとんどファンのいないノイズというジャンルに傾倒していた。工事現場の音をサンプリングしたような音楽だ。メルツバウを初めて聴いたときの衝撃は今でも忘れられない。

彼らがやっているインダストリアルというジャンルに近いところでは、それまでスロッビング・グリッスルミニストリーなどを好んで聴いていた。そこから比べると、それほど際だった存在ではなかった彼らだが、圧倒的な存在感を見せつけたのは「Downward Spiral」という作品によってだった。今でもライブのラストでは定番となっている「hurt」という曲はこのアルバムに収録されているものだ。
 Nine Inch Nails - Hurt - YouTube

DAVID BOWIE との競演もすばらしいものだった。

Nine Inch Nails and David Bowie - Hurt - YouTube

 

The Downward Spiral

The Downward Spiral

 

 リリース後のライブは国内では発売されなかったが、新宿の輸入ビデオショップで買って宝物のようにしていた。二本組で10000円くらいだった。

ただしこのときの私にとってこの映像は、カリスマがライブをやっている入手困難な映像という点で、宝物だったのであり、内容についてはとても違和感があった。

音楽の質が、私の理想とかけ離れて筋肉質だったからだ。

 

続くアルバム「FRAGILE」は音の厚み、作り込み、陰鬱なメロディーと私にとって前作に続く最高のアルバムだった。このときの彼はかなりの麻薬中毒だったと記憶している。こんなアルバム作れば、そんな風になってしまうのも仕方ない、と思える程の傑作だ。

 

The Fragile

The Fragile

 

 

そんな彼が当時インタビューでこう答えていた。要約すれば「このアルバムの再現はライブでは無理だ。全く違うものだと考えることでようやくライブをすることができると考えられるようになった」と。このツアーで、彼らは初来日した。当然私はいかなかった。ライブのレビューは絶賛ばかりだったが、私にとってまるでメタルのアーティストみたいなライブには全く興味が持てなかった。

1993と1996にグラミー賞のベストメタルパフォーマーに選出されたことは、そのあたりの事情をよく物語っていると思う。

その後のアルバムは惰性で聴いていた感じで、あまり興味が持てなかった。

「GHOST」という4枚組のインスト・アルバムが発売されたとき、私の好きなトレント・レズナーが帰ってきたと感じたが、ライブでやれるはずがないとあきらめていた。

 

 

Ghosts I - IV (W/Book) (W/Dvd) (Dlx) (Slip)

Ghosts I - IV (W/Book) (W/Dvd) (Dlx) (Slip)

 

 

そんな私を、今回のライブに向かわせたのは、今回のNEWアルバムと、それ以前のNIN活動休止中の彼の作品群だった。

 

この時期のリリースである「ソーシャル・ネットワーク」と「ドラゴン・タトゥーの女」のサントラはとてもすばらしかった。妻とサントラ作成の盟友アティカス・ロスとのユニット「How To Destroy Angels」は、それほど好きではなかったが、私にとってのNINのイヤなところが抜けていた。

期待をしていたところで発売された新譜、その名も「Hesitation Marks」!

 

Hesitation Marks(デラックス盤)

Hesitation Marks(デラックス盤)

 

 日本語に訳すなら、自傷痕。自らの命を絶とうとして絶つことができなかった傷のことだ。

 

まるで今の彼そのものじゃないか。

インストで幕をあけるこのアルバムの2曲目「COPY OF A」。この曲で彼は「自分はコピーのコピーのコピーだ」と歌う。いつかの「hurt」で傷を負った男の諦念と再生がこんな形で曲になろうとは想像だにしていなかったが、なんて格好良い復活なんだ。

 Nine Inch Nails - Copy of A - New Single - YouTube

 

最高のカリスマが帰ってきた。

たしかにアルバムの中には、今更何でこんな曲を試すのだろうと首をかしげるような曲もある。

しかし傷つきながらも、彼は帰ってきたのだ。

これは絶対にライブに行かなくてはいけない。そう思って駆けつけた今回のライブ。これが最高だったのだ。こんなに嬉しいことはない。

 

こんな物言いが、わたしのあまりにも自分勝手な独りよがりだとはわかっている。

しかも今回のライブも、私の夢の中のNINE INCH NAILS のライブよりはまだ劣っているのだ。たとえばTHE HAND THAT FEEDS のキーボードはもっと音のエッジが立っていなければいけなかった。

Nine Inch Nails - The Hand That Feeds - YouTube

逆に言えば、私の中のトレントのカリスマ度はそれだけすごいのだ。

 

次回はもっとやってくれると信じて、全公演買って待っていようと思う。

 

Nine Inch Nails Concert Setlist at Shinkiba Studio Coast, Tokyo on February 25, 2014 | setlist.fm

今回のライブ、セットリストで言えば、私が観た初日が、初めて彼らのライブに行く私にとっては最高だったと思う。

 

二日目はスペシャルな夜だったが、定番曲でやらないものが多かった。

Nine Inch Nails Concert Setlist at Shinkiba Studio Coast, Tokyo on February 26, 2014 | setlist.fm

 

三日目はTERRIBLE LIE やWISHをやっていない。

Nine Inch Nails Concert Setlist at Shinkiba Studio Coast, Tokyo on February 28, 2014 | setlist.fm

 

なんて、自己満足に浸りながら、しばらく彼らの音を聞き続けている毎日だ。

 

 

ハーバルホーム株式会社 

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